絶世の美少女は求愛される
 私は太陽 日(たいよう ひ)かり。

 私のそばにはいつも、
 リスのぬいぐるみの姿をした妖精のアルディーリャがいた。
 名前が長いため、日かりは普段から「アル」と呼んでいる。

 ある日、私はペングウィーノというペンギンのぬいぐるみの姿をした妖精を訪ねることにした。

 しかし、アルディーリャとペングウィーノは昔から犬猿の仲だ。
 どうしてなのかわからないけど、
 すでにそうだった。

 本当は彼が嫌がることをするべきじゃないのだけども、
 私はどうしても用事があって、
 しぶしぶ彼のもとを訪れることになった。
 
「なんであいつに会いに行くんだよ」

 そう言われても、仕方がない。
 だけど、私はどうしても気になることがあるし、
 彼の一部を知ってしまったから。

「ごめんね、アル。
すぐに用事を終わらすから」

 私は気を取り直し、
 目の前にいるペングウィーノに尋ねる。

「君は、本当は何者なの? 平行世界を自由に行き来きしてるんじゃないの?」

「この情報を、どこで知った?」

「さ、どこででしょうね」

 だが、ペングウィーノは薄く笑うだけで、
 質問には答えなかった。

「秘密ってことにしておこう」

 さらに私は続けて尋ねる。

「それと、どうしてせりおのことを恋愛感情として好きなの? 二人の間に何があったの?」

 しかし、
 その質問にもペングウィーノは笑って話をはぐらかすだけだった。

「その話も、今はまだ話せないな」

 結局、私が知りたかった真実を聞き出すことはできなかった。

 数日後、
 私は名門の私立白薔薇学園中等部へ入学し、
 新たな学園生活を迎えるのだった。
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