空賊退治専門屋
俺は昔から、
グラマーな女性や大人っぽい美人にはあまり興味がなく、
小柄で可愛らしい女の子が好みだった。
そんな俺の理想にぴったりと当てはまったのが、
炎を操る少女――フオコだ。
ある日、
俺は意を決してフオコに尋ねてみた。
「フオコってさ、
彼氏とか……いるの?」
「ううん、いないよ?」
あまりにあっさりとした返事に、
胸の奥で小さな期待が膨らむ。
「じゃあ、将来結婚したいな……とか考えたことは?」
「えっ……ま、まだ結婚できるような年齢じゃないから……」
いきなり飛躍しすぎた質問をしてしまったらしく、
フオコは頬を少し赤くして困惑していた。
これ以上困らせるわけにもいかず、
その話は一度そこで切り上げ、
俺は自分の淡い恋心をそっと胸の奥に閉じ込めたのだった。
それから数日後。
フオコから突然声をかけられた。
「ピウマ君、
一緒に『氷の世界』へ行かない?」
「氷の世界……?」
「うん。
他の仲間と予定が合わなくて、
一緒に行ってくれる人がいなくてさ」
「俺でいいの? 戦力になれるか分からないけど……」
「ううん、
ピウマ君が一緒に来てくれるだけで十分だよ!」
フオコのその言葉が嬉しくて、
俺は二つ返事で引き受けた。
街長の転移魔法(テレポート)によって、俺たちは一瞬にして氷の世界へと送り出された。
目の前に広がっていたのは、
視界の限り雪と氷で閉ざされた極寒の世界だった。
防寒対策として、
フオコは5センチほどもある厚底ブーツを履いていた。
……それでもなお、俺より背が低い。
そんな彼女の姿が、
どうしようもなく愛おしく思えた。
寒さに震えながら歩いていると、
フオコが今回の目的を説明してくれた。
「今回はギルドの依頼で来たの。『氷の王女』って呼ばれている人を止めてほしいらしくて」
「氷の王女……?」
「うん。何でも、この地域を凍らせて困らせているみたいで……」
吹き荒れる吹雪の中を突き進むと、
やがて壮大な氷の城が目の前に姿を現した。
城内へ足を踏み入れると、
鏡のように磨かれた氷の床がどこまでも続いている。
その時、
奥の部屋から必死の叫び声が響いた。
『助けてくれーッ! 誰かーっ!』
声のする方へ駆けつけると、
堅固な氷の牢屋の中に一人の男が閉じ込められていた。
フオコが助け出そうと近づいた、
その時――
「……あら、招かれざる侵入者かしら?」
静寂を破り、
冷酷な雰囲気を纏った一人の女性が姿を現した。
「ひ、氷の王女だーッ!」
牢屋の男が悲鳴を上げる。
氷の王女はフッと冷たい笑みを浮かべた。
「ふふ、ここで終わりにしてあげるわ――」
「させるかあっ!」
王女が攻撃に移るより早く、
フオコは即座に銃を構えて炎の弾丸を撃ちち放った!
轟音と共に爆破炎が氷の王女を包み込む。
しかし、激しい煙が晴れると、
そこにはすでに王女の姿はなかった。
「……チッ、逃げられたみたいだね」
フオコは銃を収めると、
手早く牢屋の氷を溶かして捕らわれていた男を助け出した。
こうして調査を終えた俺たちは、
一旦街へと戻ることにしたのだった。
それからというもの、
俺とフオコは幾度となく共に危機を乗り越え、
一緒に過ごす時間を重ねていった。
やがてお互いがかけがえのない大切な存在であることを意識するようになり――俺たちはついに、
恋人同士になった。
ずっと憧れ、
想い続けていたフオコと結ばれた俺。
厳しい異世界での生活の中に灯った温かな光を抱きしめながら、
俺たちは新たな一歩を踏み出したのだった。
グラマーな女性や大人っぽい美人にはあまり興味がなく、
小柄で可愛らしい女の子が好みだった。
そんな俺の理想にぴったりと当てはまったのが、
炎を操る少女――フオコだ。
ある日、
俺は意を決してフオコに尋ねてみた。
「フオコってさ、
彼氏とか……いるの?」
「ううん、いないよ?」
あまりにあっさりとした返事に、
胸の奥で小さな期待が膨らむ。
「じゃあ、将来結婚したいな……とか考えたことは?」
「えっ……ま、まだ結婚できるような年齢じゃないから……」
いきなり飛躍しすぎた質問をしてしまったらしく、
フオコは頬を少し赤くして困惑していた。
これ以上困らせるわけにもいかず、
その話は一度そこで切り上げ、
俺は自分の淡い恋心をそっと胸の奥に閉じ込めたのだった。
それから数日後。
フオコから突然声をかけられた。
「ピウマ君、
一緒に『氷の世界』へ行かない?」
「氷の世界……?」
「うん。
他の仲間と予定が合わなくて、
一緒に行ってくれる人がいなくてさ」
「俺でいいの? 戦力になれるか分からないけど……」
「ううん、
ピウマ君が一緒に来てくれるだけで十分だよ!」
フオコのその言葉が嬉しくて、
俺は二つ返事で引き受けた。
街長の転移魔法(テレポート)によって、俺たちは一瞬にして氷の世界へと送り出された。
目の前に広がっていたのは、
視界の限り雪と氷で閉ざされた極寒の世界だった。
防寒対策として、
フオコは5センチほどもある厚底ブーツを履いていた。
……それでもなお、俺より背が低い。
そんな彼女の姿が、
どうしようもなく愛おしく思えた。
寒さに震えながら歩いていると、
フオコが今回の目的を説明してくれた。
「今回はギルドの依頼で来たの。『氷の王女』って呼ばれている人を止めてほしいらしくて」
「氷の王女……?」
「うん。何でも、この地域を凍らせて困らせているみたいで……」
吹き荒れる吹雪の中を突き進むと、
やがて壮大な氷の城が目の前に姿を現した。
城内へ足を踏み入れると、
鏡のように磨かれた氷の床がどこまでも続いている。
その時、
奥の部屋から必死の叫び声が響いた。
『助けてくれーッ! 誰かーっ!』
声のする方へ駆けつけると、
堅固な氷の牢屋の中に一人の男が閉じ込められていた。
フオコが助け出そうと近づいた、
その時――
「……あら、招かれざる侵入者かしら?」
静寂を破り、
冷酷な雰囲気を纏った一人の女性が姿を現した。
「ひ、氷の王女だーッ!」
牢屋の男が悲鳴を上げる。
氷の王女はフッと冷たい笑みを浮かべた。
「ふふ、ここで終わりにしてあげるわ――」
「させるかあっ!」
王女が攻撃に移るより早く、
フオコは即座に銃を構えて炎の弾丸を撃ちち放った!
轟音と共に爆破炎が氷の王女を包み込む。
しかし、激しい煙が晴れると、
そこにはすでに王女の姿はなかった。
「……チッ、逃げられたみたいだね」
フオコは銃を収めると、
手早く牢屋の氷を溶かして捕らわれていた男を助け出した。
こうして調査を終えた俺たちは、
一旦街へと戻ることにしたのだった。
それからというもの、
俺とフオコは幾度となく共に危機を乗り越え、
一緒に過ごす時間を重ねていった。
やがてお互いがかけがえのない大切な存在であることを意識するようになり――俺たちはついに、
恋人同士になった。
ずっと憧れ、
想い続けていたフオコと結ばれた俺。
厳しい異世界での生活の中に灯った温かな光を抱きしめながら、
俺たちは新たな一歩を踏み出したのだった。