春のその先で、君と。

そんなキミが眩しくて




放課後。


帰る準備をしていると、りのんが俺のところへ来た。



「湊くん、一緒に帰ろ?」



「うん」



二人で教室を出る。


しばらく歩いていると、俺は昨日から考えていたことを口にした。



「りのん」



「ん?」



「昨日のことなんだけど……」



りのんが俺を見る。



「急にキスして、ごめん」



「……え?」



「本当は、もっとゆっくりりのんとの距離を近づけていきたいって思ってたんだ」



昨日のことを思い出して、少しだけ俯く。



「だから、嫌だったらちゃんと言ってほしい」



すると、りのんは首を横に振った。



「嫌じゃないよ」



「……ほんと?」



「うん」



りのんが少し照れながら笑う。



「私も、嬉しかった」



その言葉に、胸がいっぱいになる。



「……よかった」



「でも、私も湊くんとゆっくりでいいと思う」



「うん」



そう言って、俺はりのんの手を取った。


昨日とは違う。


今日は、ただ手を繋ぐ。


それだけなのに、なんだかすごく幸せだった。



「これからも、よろしくね」



「うん。こちらこそ」



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