春のその先で、君と。
ホームルームが始まって、先生が話を続ける。
新しいクラスのこと。
これからの学校生活のこと。
そして。
「まずは進路についてだが……」
その言葉が聞こえた瞬間だった。
前にいるりのんの肩が、ほんの少しだけ落ちた気がした。
そして、小さくため息をついた。
……気のせいか?
でも。
なんとなく気になった。
進路のこと。
それだけじゃない気もする。
もちろん、ただりのんと話したかったというのもある。
でも。
心配だった。