春のその先で、君と。
「わたしね。」
「ん?」
私は湊くんを見上げて、笑った。
「湊くんと行きたいところ、たくさんあるよ!」
その言葉に、湊くんが少し驚いたように目を丸くする。
「ほんと?」
「うん!」
「……俺も。」
「え?」
「りのんと行きたいところ、たくさんあるよ。」
「ほんと!?」
今度は私が驚く番だった。
「うん。」
湊くんは少し笑う。
「これから、いろんなところ行こう。」
胸の奥が、じんわりとあたたかくなる。
「……うん!」