春のその先で、君と。
「そろそろ帰ろっか」
「うん」
ブランコから立ち上がって、私たちは公園を出た。
湊くんは最後まで私を家まで送ってくれた。
「今日は本当にありがとう」
「俺も楽しかった」
「またね、湊くん」
「うん。またね、りのん」
湊くんが手を振って、帰っていく。
その背中を見つめながら、私は思った。
やっぱり、湊くんってかっこいいな。
「……ふふっ」
今日一日の余韻を抱えたまま、私は家のドアを開けた。