向日葵は彩る君に恋をした

嫌がらせからの反撃マリーゴルド

伊織くんとの生活は変わらず続き、もうすぐ夏休みになる。そんな頃、少し困ったことが起きた。

「ねぇ、ちょっとあなたいい?」

特進クラスの女子に呼び出された。何事だろうと思ってついていくと──

「九条くんと最近、親しげよね?」

「何様なの!?」

「貴女みたいな普通科の人が関わっていい人じゃないわ!」

「だから近寄らないでよね!」

そう言い捨てて去っていった。……これは、牽制?教室に戻ると、千夏が慌てたように駆け寄ってきた。

「ちょ!大丈夫!?リンチ!?」

「いや大丈夫。なんか九条様に近づくなって言われた」

「あー……九条様の信者だね」

麻美がこちらを見て、メガネを押し上げながら言う。優等生らしい落ち着いた声。

「え?信者?」

「そう。九条様は人気あるからね。
あの顔で、人当たりもよくて優しい。
そして天才華道家。
信者がいないほうがおかしい」

大真面目に言うものだから、逆に笑ってしまいそうになる。

「ってか、その九条様と仲良いの?」

千夏が身を乗り出して聞いてきた。
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