オタクな秘書の攻略方法〜来る者拒まず去る者追わずだった同期に一途に溺愛される
第55話 上書きされる夜、開花の蕾
金曜日の夜。
真白は、蓮のマンションの寝室で、借りた大きめのTシャツに身を包んで佇んでいた。
お風呂上がりの肌は微かに上気し、濡れた黒髪から甘いシャンプーの香りが漂う。
これまで何度も彼の家には来ていた。けれど、今夜は「ただお喋りをしてゲームをするだけの夜」ではないことを、真白は本能的に察していた。
「――真白」
ドアが開く音がして、同じくお風呂から上がった蓮が入ってきた。
濡れた前髪を無造作に払った彼は、いつもオフィスで見せる完璧なスーツ姿とは違い、信じられないほどに色っぽく、男らしい体躯を覗かせている。
「あ……蓮さん……」
声をかけただけで、喉がキュッと閉まる。
緊張で震える真白の肩に、蓮はゆっくりと近づき、その大きな両手で優しく包み込んだ。
「緊張してる?」
「……はい。すごく……心臓が、うるさくて」
真白が素直に打ち明けると、蓮は愛おしさに胸を締め付けられたように、ふわりと彼女をベッドの上へと押し倒した。
シーツの上に広がる真白の黒髪。
その上に覆い被さるようにして、蓮は腕で上体を支えながら、真白の怯えるような瞳を真っ直ぐに見つめた。
「怖かったら、いつでも言って。俺は、何時間でも待つから」
「怖く……ないです。蓮さんになら、私……」
真白がそこまで言うと、蓮は耐えきれなくなったように深く息を吐き、彼女の唇を塞いだ。
「――ん……っ、ふ……」
オフィスでの短いキスとは全く違う、体温をすべて溶かし合うような、深く、執拗な口づけ。
蓮の舌が真白の口腔を優しく、けれど確実に支配していく。息ができなくなるほどの甘い酸欠の中で、真白の頭は真っ白に染まり、ただ蓮の首にしがみつくことしかできなかった。
「……はぁ……、真白。可愛いな、本当に……」
唇が離れた瞬間、蓮の掠れた吐息が真白の首筋へと滑り降りた。
柔らかい顎のラインを這い、細い首筋へと落とされるキスの雨。蓮の手がゆっくりとTシャツの裾から入り込み、真白の滑らかな脇腹をなぞり上げる。
「あ、っ……、は……っ」
未経験の真白にとって、男の人の大きな手のひらが直接肌に触れる熱は、あまりにも強烈だった。
ビクッと体を強張らせる真白に、蓮は触れるか触れないかの繊細な力加減で、優しく肌を撫でて緊張を解いていく。
「力抜いて……大丈夫だから。俺を信じて」
「蓮、さん……温かい、です……」
「俺の方こそ、真白の熱さでどうにかなりそうなんだ……」
蓮の灰色の瞳は、濡れたような暗い熱を帯びていた。その目で見つめられるだけで、真白は体の奥が疼くような、経験したことのない甘い痺れを感じる。
ゆっくりとTシャツが脱がされ、真白の白い肌が薄暗い寝室の光の中に晒された。
恥ずかしさに身を縮め、腕で胸元を隠そうとする真白の手を、蓮は優しく解いて、ベッドにピン留めするように握りしめた。
「隠さないで。世界で一番綺麗だよ、真白。……全部、俺に頂戴」
「っ……あ……ん……!」
蓮の熱い唇が、真白の鎖骨から胸元へと吸い付く。
意地悪に尖端を愛撫されると、真白の背中が弓なりに跳ね上がった。
全身の神経がその一点に集まるような快感に、真白の目から涙がこぼれ落ちる。
「痛い……? 大丈夫?」
「痛く、ないです……でも、何だか、おかしくて……熱くて……」
「それは、気持ちいいってことだよ」
蓮は蕩けるような極上の笑みを浮かべ、さらに真白の体を愛撫していった。
これまで多くの女性を冷たく抱いてきた蓮の指先は、今、真白のためだけに、この上なく慎重に、そして狂おしいほどの愛を込めて動いていた。
真白の秘められた蕾へと、蓮の指先が優しく滑り込む。
「――っ、はぅ……っ!、蓮、さん……っ、だめ……っ」
「だめじゃない。力を抜いて、真白……君のここも、こんなに俺を求めて熱くなってる……」
「あ、あぁ……っ、ん……っ!」
未経験の狭い場所を、指先がゆっくりと拓いていく。
異物が侵入する痛みに顔を歪めながらも、真白は蓮の指が与える圧倒的な快感に、自分でも聞いたことのないような艶っぽい声を漏らしていた。
頭では拒もうとしても、身体は蓮の愛の熱に溶かされ、雌として甘く開花していく。シーツを掴む爪に力が入り、爪先がピンと伸びる。
「……本当に、綺麗だ。真白、君の初めてを俺に刻ませて」
蓮は真白の脚を割り、ゆっくりとその間へと身を沈めた。
お互いの肌と肌が完璧に密着し、逃げ場のない熱が二人の間に充満する。
「少し痛いかもしれない。……でも、絶対に、幸せにするから。目、開けて俺を見て」
「……れん、さん……っ」
真白が涙に濡れた瞳を開け、蓮を真っ直ぐに見つめたその瞬間。
熱い質量が、真白の奥深くへと、ゆっくりと、けれど容赦なく貫いていった。
「――ぁ、んぅ……!、う……っ!」
「……っ、真白、大丈夫……? ごめん、力を抜いて……」
身体を引き裂かれるような鋭い痛みに、真白は蓮の背中に爪を立てて耐えた。
蓮は動きを止め、真白の額の汗を優しく拭いながら、痛みを和らげるように何度も、何度も深いキスを繰り返す。
「愛してる……真白、愛してる。俺の全部が、真白の中にある……」
「れん、さん……痛い、けど……うれし、繋がってる……」
真白は痛みの奥にある、彼と完全に一つになれたという、圧倒的な幸福感に震えた。
ゆっくりと蓮が腰を動かし始めると、痛みは次第に、身体の芯から湧き上がるような、甘く、痺れるような大波へと変わっていく。
「あ、っ……ふ、ぁ……っ、れん、さん……、すご、いの……っ」
「真白、気持ちいい……? 俺の名前、もっと呼んで……」
「蓮、さん……っ、蓮さん……あ、ぁんっ……!」
彼に翻弄され、愛される中で、真白の内に秘められていた女性としての官能が、一気に花開いていく。
シーツを掴む手のひら、何度も重なり合う唇、そして部屋の中に響く、二人の甘い喘ぎ声と、肉体がぶつかり合う生々しい音。
過去のどんな女性との記憶も、今の真白の熱さの前には完全に消え去り、蓮の脳裏には「乾真白」という一人の女性の存在だけが、鮮烈に、そして永遠に刻み込まれていく。
何度も押し寄せる荒波。
真白は蓮の首にしがみつき、彼の名前を呼びながら、初めての果てを味わった。
蓮もまた、真白の奥深くで、すべてを吐き出すように彼女を強く、強く抱きしめた。
深い静寂が戻った深夜の寝室。
真白は、蓮の広い胸にぴったりと抱き寄せられ、心地よい疲労感の中でシーツに包まれていた。
蓮は真白の額を優しく撫で、その濡れた瞳にそっとキスを落とした。
「真白、痛くなかった?」
「最初は……少し。でも、途中から、すごく幸せで……」
真白は恥ずかしそうに彼の胸に顔を埋めた。
彼の腕の中で、心も体もすべてを捧げ、自分でも知らなかった「大人の真白」を引き出してもらった。その喜びが、胸をじんわりと満たしていく。
「もう、緑川の言ったことなんて、どうでもいいよな」
蓮が少しだけ悪戯っぽく笑う。
「はい。神尾蓮さんの『初めての本気』は、全部私のものですから」
真白が胸元から見上げて宣言すると、蓮は降参したように微笑み、再び彼女を甘く、深く抱きしめ直すのだった。
真白は、蓮のマンションの寝室で、借りた大きめのTシャツに身を包んで佇んでいた。
お風呂上がりの肌は微かに上気し、濡れた黒髪から甘いシャンプーの香りが漂う。
これまで何度も彼の家には来ていた。けれど、今夜は「ただお喋りをしてゲームをするだけの夜」ではないことを、真白は本能的に察していた。
「――真白」
ドアが開く音がして、同じくお風呂から上がった蓮が入ってきた。
濡れた前髪を無造作に払った彼は、いつもオフィスで見せる完璧なスーツ姿とは違い、信じられないほどに色っぽく、男らしい体躯を覗かせている。
「あ……蓮さん……」
声をかけただけで、喉がキュッと閉まる。
緊張で震える真白の肩に、蓮はゆっくりと近づき、その大きな両手で優しく包み込んだ。
「緊張してる?」
「……はい。すごく……心臓が、うるさくて」
真白が素直に打ち明けると、蓮は愛おしさに胸を締め付けられたように、ふわりと彼女をベッドの上へと押し倒した。
シーツの上に広がる真白の黒髪。
その上に覆い被さるようにして、蓮は腕で上体を支えながら、真白の怯えるような瞳を真っ直ぐに見つめた。
「怖かったら、いつでも言って。俺は、何時間でも待つから」
「怖く……ないです。蓮さんになら、私……」
真白がそこまで言うと、蓮は耐えきれなくなったように深く息を吐き、彼女の唇を塞いだ。
「――ん……っ、ふ……」
オフィスでの短いキスとは全く違う、体温をすべて溶かし合うような、深く、執拗な口づけ。
蓮の舌が真白の口腔を優しく、けれど確実に支配していく。息ができなくなるほどの甘い酸欠の中で、真白の頭は真っ白に染まり、ただ蓮の首にしがみつくことしかできなかった。
「……はぁ……、真白。可愛いな、本当に……」
唇が離れた瞬間、蓮の掠れた吐息が真白の首筋へと滑り降りた。
柔らかい顎のラインを這い、細い首筋へと落とされるキスの雨。蓮の手がゆっくりとTシャツの裾から入り込み、真白の滑らかな脇腹をなぞり上げる。
「あ、っ……、は……っ」
未経験の真白にとって、男の人の大きな手のひらが直接肌に触れる熱は、あまりにも強烈だった。
ビクッと体を強張らせる真白に、蓮は触れるか触れないかの繊細な力加減で、優しく肌を撫でて緊張を解いていく。
「力抜いて……大丈夫だから。俺を信じて」
「蓮、さん……温かい、です……」
「俺の方こそ、真白の熱さでどうにかなりそうなんだ……」
蓮の灰色の瞳は、濡れたような暗い熱を帯びていた。その目で見つめられるだけで、真白は体の奥が疼くような、経験したことのない甘い痺れを感じる。
ゆっくりとTシャツが脱がされ、真白の白い肌が薄暗い寝室の光の中に晒された。
恥ずかしさに身を縮め、腕で胸元を隠そうとする真白の手を、蓮は優しく解いて、ベッドにピン留めするように握りしめた。
「隠さないで。世界で一番綺麗だよ、真白。……全部、俺に頂戴」
「っ……あ……ん……!」
蓮の熱い唇が、真白の鎖骨から胸元へと吸い付く。
意地悪に尖端を愛撫されると、真白の背中が弓なりに跳ね上がった。
全身の神経がその一点に集まるような快感に、真白の目から涙がこぼれ落ちる。
「痛い……? 大丈夫?」
「痛く、ないです……でも、何だか、おかしくて……熱くて……」
「それは、気持ちいいってことだよ」
蓮は蕩けるような極上の笑みを浮かべ、さらに真白の体を愛撫していった。
これまで多くの女性を冷たく抱いてきた蓮の指先は、今、真白のためだけに、この上なく慎重に、そして狂おしいほどの愛を込めて動いていた。
真白の秘められた蕾へと、蓮の指先が優しく滑り込む。
「――っ、はぅ……っ!、蓮、さん……っ、だめ……っ」
「だめじゃない。力を抜いて、真白……君のここも、こんなに俺を求めて熱くなってる……」
「あ、あぁ……っ、ん……っ!」
未経験の狭い場所を、指先がゆっくりと拓いていく。
異物が侵入する痛みに顔を歪めながらも、真白は蓮の指が与える圧倒的な快感に、自分でも聞いたことのないような艶っぽい声を漏らしていた。
頭では拒もうとしても、身体は蓮の愛の熱に溶かされ、雌として甘く開花していく。シーツを掴む爪に力が入り、爪先がピンと伸びる。
「……本当に、綺麗だ。真白、君の初めてを俺に刻ませて」
蓮は真白の脚を割り、ゆっくりとその間へと身を沈めた。
お互いの肌と肌が完璧に密着し、逃げ場のない熱が二人の間に充満する。
「少し痛いかもしれない。……でも、絶対に、幸せにするから。目、開けて俺を見て」
「……れん、さん……っ」
真白が涙に濡れた瞳を開け、蓮を真っ直ぐに見つめたその瞬間。
熱い質量が、真白の奥深くへと、ゆっくりと、けれど容赦なく貫いていった。
「――ぁ、んぅ……!、う……っ!」
「……っ、真白、大丈夫……? ごめん、力を抜いて……」
身体を引き裂かれるような鋭い痛みに、真白は蓮の背中に爪を立てて耐えた。
蓮は動きを止め、真白の額の汗を優しく拭いながら、痛みを和らげるように何度も、何度も深いキスを繰り返す。
「愛してる……真白、愛してる。俺の全部が、真白の中にある……」
「れん、さん……痛い、けど……うれし、繋がってる……」
真白は痛みの奥にある、彼と完全に一つになれたという、圧倒的な幸福感に震えた。
ゆっくりと蓮が腰を動かし始めると、痛みは次第に、身体の芯から湧き上がるような、甘く、痺れるような大波へと変わっていく。
「あ、っ……ふ、ぁ……っ、れん、さん……、すご、いの……っ」
「真白、気持ちいい……? 俺の名前、もっと呼んで……」
「蓮、さん……っ、蓮さん……あ、ぁんっ……!」
彼に翻弄され、愛される中で、真白の内に秘められていた女性としての官能が、一気に花開いていく。
シーツを掴む手のひら、何度も重なり合う唇、そして部屋の中に響く、二人の甘い喘ぎ声と、肉体がぶつかり合う生々しい音。
過去のどんな女性との記憶も、今の真白の熱さの前には完全に消え去り、蓮の脳裏には「乾真白」という一人の女性の存在だけが、鮮烈に、そして永遠に刻み込まれていく。
何度も押し寄せる荒波。
真白は蓮の首にしがみつき、彼の名前を呼びながら、初めての果てを味わった。
蓮もまた、真白の奥深くで、すべてを吐き出すように彼女を強く、強く抱きしめた。
深い静寂が戻った深夜の寝室。
真白は、蓮の広い胸にぴったりと抱き寄せられ、心地よい疲労感の中でシーツに包まれていた。
蓮は真白の額を優しく撫で、その濡れた瞳にそっとキスを落とした。
「真白、痛くなかった?」
「最初は……少し。でも、途中から、すごく幸せで……」
真白は恥ずかしそうに彼の胸に顔を埋めた。
彼の腕の中で、心も体もすべてを捧げ、自分でも知らなかった「大人の真白」を引き出してもらった。その喜びが、胸をじんわりと満たしていく。
「もう、緑川の言ったことなんて、どうでもいいよな」
蓮が少しだけ悪戯っぽく笑う。
「はい。神尾蓮さんの『初めての本気』は、全部私のものですから」
真白が胸元から見上げて宣言すると、蓮は降参したように微笑み、再び彼女を甘く、深く抱きしめ直すのだった。