碓氷編閻魔大王逢瀬

氷華編

 見た目が良いね、えっ、そんな事は。氷華は物憂く答えた。しかし襲われる紛いもあり呆れて逃げ、たった一人の女友達、紅音空といる事にした。紅音空も煩く余り好きでは無いが、愛した事が無かった。だが愛しているとは言えない理由もある。
 自分が透けた様で要らなく思えた為だった。
 要らないのは自分と言うとしっくり来る。必要なのは紅音空でしっくりとした。だが、見た目が要らないのが自分かで少し違った。
 何と神の世界に征けた。そして男、碓氷だと知っていた。紅音空がそう説明をしていて、其れも見えていた。おかしい、そして、地獄の神だと分かっていた。ハハと笑い、そして沈み込み、消えれた。黒い瞳が見えた。真っ黒で、虹彩も黒い。逆に美しいわ!そう愛らしく笑う彼女、彼碓氷がいた。
 笑っていた氷華を、碓氷は描いた事が無い。描くと思い出が一つ消えて氷華が消えるそうだ。
 だから描かないよ、女神の絵は。閻魔大王を描こう?最大神の深い愛壁に、目見えた碓氷は唯両手があった事を思い出して描き続けて一ヶ月、疲れた様な顔をしていた。
 神閻魔大王が泣く顔付きと、衆生を抱き止める優しい最大のヒトがいた。愛してくれ碓氷。頭だけになって悔やむ閻魔大王、煩く言って、二人共泣き笑いだった。
 全てのヒトは、そして今日絶たれた世界の数は謂んや。要らない世界何て無いと碓氷は言っていた。閻魔大王もそう言っていた。死なないでの世界は限りを知らずある。閻魔大王は今日も生きて行けるんだよ、氷華。
 閻魔大王は氷華が見れる様に話す時空を創っていた。碓氷は、勝手に使われていて気にした事は無かったが、いつも、女神がー?そう美しくも黄昏る様な風で髪を靡かせていた。
 碓氷の年端は一兆歳、氷華は、二十歳、永遠年齢は、碓氷も同様其れ以後二十歳としたよとにこりと笑って語った。氷華は、笑わなかった。いずれ消える為に、何をしたら良いのか、苦しく死ぬ筈だ。そう、全てが苦しい。残るのは永遠にある碓氷、消える唯の女如き、一度の抱擁で、私は消えると知っていた。泣いたら其の涙となり更に消え、大気が風となり、其の風になります。
 聴こえますか、そう、其れはスカイラインと言うそうだ。碓氷は、地獄を超えた様に目見えていた。
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