嫌われ者、No.1目指して努力中!
雅が言った完璧な発表。
それに全校生徒だけでなく、教師陣も賞賛の声を上げていた。
間違いなく完璧だった。
…なのに、
『私は、この学園のNo.1を目指すことを、ここに宣言しますっ!』
目を奪われた。
誰もが何も言えなくなった。
吸い込まれそうな、強い意志を持つ瞳。
その姿に、誰もが感嘆した。
いつも何も言わない理事長さえも。
ヘラヘラしたように見えて、何にも興味のないような瞳をした雅や遥斗、乃蒼達までもがそう見えた。
そして、他でもない
──俺も。
何者だ、あいつは。
本当に…嫌われ者か?
でも、度胸試しかも知れないと俺の胸うちのどこかで思い、あいつを呼び出すという雅達の意見に同意した。
初めは何も言わずにされるがままなあいつに、『ほら見ろ』と思った。
でも、
放課後になって、あいつは2度目の宣言をした
また、
俺たちの全てを魅了するような目
でも、俺達に向けられる欲望に爛れたような目じゃなく
"理想を叶える"という意思の詰まった、
どこか、雅と似たような瞳。
でもまだ認められなくて、俺はそいつに怒りをぶつけた。
それでも変わらずニコニコと笑い続けるそいつに
──嫉妬という怒りを、覚えていたのかもしれない。
< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop