🌸さくらのねがい🌸


「帰る、私も海斗と帰りたかった。」



今日はやけに素直になれる。



高校へ進学してからは海斗と行き帰りを共にすることを辞めていた。
いつまでも私に縛られてほしくなかったから。


自分から一緒に行くのやめようと言ったのに本当は寂しかった。


私って自己中すぎる…。



海斗と一緒に玄関口へ向かう、一年生の教室の近くでよく見かけていた女の子が笑っている。



「海斗、あれ、エミちゃん?」


「うん、陸部でマネ続けてるんだってよ。今日初めて知って。」と嬉しそうに笑っていた。



海斗のことが好きな後輩。海斗が特別に優しくしていた後輩。
私にはずっとそうみえていた。

エミちゃんは本当にいい子で、可愛らしい。



「エミちゃんと付き合わないの?」


「付き合わないよ、可愛い後輩だよ。」と言われた。




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