🌸さくらのねがい🌸


「つーか、なんで教えてくれなかった。智が結婚してること。」


「完全に言った気になってた。
でも海斗が驚いている反応面白かったから言ってなくて正解だったー。」


「なんだそれ。喧嘩する?」


「しなーい。よく咲希ちゃんと喧嘩してたよねー。」




海斗はよく咲希ちゃんと言い合ったり喧嘩してたりしていた。

それが私には少し羨ましかった。




「してたねー。今思えばしょうもないことだなーって思う。」


「どっちのほうが足が速いか、とか
どっちのほうがいい成績とれるか、とかそんなんばっかりだったよね。
常に二人は競ってたよね。」


「そうそう、謎にいつも競ってて、人生で初めてのライバル的な?」





ふたりとも運動も勉強もできて、何故かふたりはいつも競っていて。
喧嘩してたり、でも私は喧嘩なんてしたことなくて、昔から海斗のことを心配させててばかりだった。



咲希ちゃんにはいつもありのままの海斗で、
喧嘩するほど仲が良くて、頼りにしていて、
彼にとっては特別な女の子なのかなって。




「どうした?」




ほら、また心配そうな顔をさせてしまった。





「ううん、なんでもない。さーてと帰ろーう!」





この日から私と海斗は学校へ一緒に行き帰りするようになった。

学校でのこと、昔の話をしながら帰る、楽しくて、幸せで。


こんな時間がずっと続けばいいのにと思ったと同時にこんなに幸せでいいのかと不安になった。


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