あざ恋王子は近すぎる。
「陽菜の顔、まっか」
「それは、蓮が私をからかうから……!」
ふふ、と連が優しく微笑んだ。その微笑みで、一体どれほどのファンを増やしてきたのだか。
「俺が特別にしたいのは陽菜だけだって、まだ気が付かないの?」
また、そうやって甘いこと言うんだから。
私が何も言わずにむっと黙っていると、彼はふっと力を抜いた。
「分かった、んじゃ、分からせてあげる」
突然放たれた両腕が、壁を伝ってずりずりと落ちる。
「絶対に分からせてあげる」