降水確率10%

「もういいよ…なんでもないから…」



「そう?」



私も制服のシワを伸ばし終える。


「じゃあ、クラス探そっか?」


紙を差しながら聞く。


「あっ、もう探した!」



なんと…!


私が人ごみと格闘している間に探し終わったらしい。


私の努力って一体…



はぁ。


1つため息をつく。


これで私の幸せは1つ減った…。


「はやいね、何組?」


「1組だよぉ。2人とも一緒だったよ!!」


1組…


なる程、だから見つけるの早かったのか。

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