目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
本当は分かっている。カバンの中にある、クラスの女子から押し付けられた大量のノート。

これを今日中に終わらせないと、明日の朝、みんなを困らせてしまう。
みんなの役に立っていなきゃ、私の居場所はなくなる。


中学の時のように、一瞬で「重くて迷惑な存在」として捨てられてしまう。
そんな私の指先が、恐怖で小さく震えているのを、部屋の誰もが気づいていなかった。



――ただ一人、ソファから立ち上がり、私の前に影を落とした西園寺くんを除いて。
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