目立ちたくない地味子ちゃんは、冷徹会長に遊ばれて。
ふと、教室の真ん中に視線を向ける。
そこには、女子生徒たちに黄色い声で囲まれながら、心底だるそうに頬杖をついている男の子がいた。 

全校生徒が憧れる、無愛想で完璧な容姿。
みんなの目を引いて仕方がないのは、冷徹さを感じさせる切れ長の瞳だった。

彼は誰に対しても口数が少なく、馴れ合おうとしない。それなのに、圧倒的なカリスマ性で学校の頂点に君臨していた。 

教室での彼は、私のような地味子には一目もくれない。

私の存在なんて視界にすら入っていないだろう。



私と西園寺くんは、住む世界が違う。





――そう、放課後が訪れるまでは。
< 2 / 34 >

この作品をシェア

pagetop