誰も愛さない天才王の覚醒 〜俺が新・王? 両親が命懸けで守ってくれた国なので、十人の最強の寵妃と完璧に経営してみせます〜

最終エピソード:クインテラ王国の青空の下で

数年後――。
クインテラ王国は、天才王アルフレッドと十人の最強の寵妃大臣たちのもとで、歴史上未曽有の「黄金期」を迎えていた。
改築された開かれた王宮庭園には、今日も心地よい風が吹き抜けている。
成長したアルフレッドの傍らには、それぞれの持ち場で国を動かしながら、相変わらず賑やかに笑い合う十人の妻たち。
そして、彼女たちを優しく見守る大太后エレナ。
かつて愛憎と泥沼の権力闘争が繰り広げられた場所は、いまや笑顔と希望があふれる光の庭となっていた。
「アルフレッド様、本日の外交日程ですが――」とアリアが書類を掲げれば。
「固いこと言いなさんな、アリア! 今日は祝祭だぞ!」とブリジットが笑い飛ばす。
「おーほほほ! 私の薔薇園でお茶会をいたしますわよ!」とグレースが胸を張り。
「予算の計算なら私に任せて頂戴」とクロエがそろばんを叩く。
賑やかで、どこまでも温かい家族の風景。
アルフレッドはエレナと目を合わせ、深く頷くと、妻たちとともに空を見上げた。
そこには、どこまでも高く、澄み渡るクインテラ王国の青空が広がっていた。
どんな嵐も、どんな陰謀も、彼女たちの絆と愛を破ることはできない。
新しく生まれ変わった王国の光の中、全員の満面の笑顔とともに――壮大な物語は、最高のハッピーエンドで幕を閉じた。
< 60 / 61 >

この作品をシェア

pagetop