きみが光るたび、淡くなる
『雛野 逢翔
大人っぽくてミステリアス風だけど、誰よりもツボが浅いネット民。
近寄りがたく見えるけど、メンバーの中で一番フレンドリー。
小学生と中学生の時にモデルをしていた。CMにも出ていた。
年相応の欠片もない見た目をしてるけど、誰よりも年相応で無邪気でThe・高校生男子。
いつも「食べれる」と強がってるけど、実はネギが苦手』

『八尋 琥太郎
みんなに愛される可愛い末っ子。たまに毒舌だが、たいていはメンバーを想ってのこと。
最初は居心地悪そうにしていたけど、今では普通に接してくれるようになってメンバー全員喜んでる。
発想力が誰よりも優れていて、これにはプロデューサーも驚いてた。
新体操はしてたけどダンスは未経験だったからプロデューサーにいつも怒られてたけど、いつもずごく努力をしてる。
実は自分を可愛い担当だと思っていない。
雑食で何でも「美味しい」と食べるので、最近メンバーは、道端の雑草を食べ始めたりしないかと不安だった』

『この5人で最高の景色を見るために、5年間(こたは2年間)頑張って、プロデューサーがどんなことを言っても耐えてきました』

『その我慢を無駄にしたくないです。あの時の怒りも全部原動力にして、どれだけ厳しいレッスンも耐えます。これからよろしくお願いします』


「・・・っ」
思わず5人の方を見ると、その5人の輪の中で楽しそうに声を上げて笑う冬貴。
「今のは判断ミスかもな~、あ、でもあながち悪くないかもしれん!」
「でしょ~んふ、(とう)くんに褒められた~」
「よかったねこた」
あんなにおちゃらけて笑ってるけど、誰よりもメンバー想いなリーダー。
まさかメンバー全員分の・・・他己紹介文を送ってくるとは思わなかったけど、それだけメンバーが大好きなんだろう。
そんな私の驚きと感嘆を感じたのか、冬貴がこちらを見る。
そして、私のスマホを見て、小さく笑った。

『よろしくね』

声は出さず、口パクでそう伝えてくる冬貴。
なるほど・・・こんなにもいいグループだったとは。
冬貴は『絹の方がリーダーに向いてる』と言ってるし、確かに一歩引いたところからグループをいつも見ている(らしい)点では、絹がリーダーでもいいだろう。
ただ・・・。
もう一度冬貴の方を見ると、もうすでにその顔はメンバーの方に向いていて。
ようやく手に入った大切な宝物を見るような、愛おしい人を見るような温かい目でメンバーを見つめて、幸せそうに笑っていた。

・・・ただ、冬貴ほどのリーダーは、ほかのどのグループにもいないよ。
そんなにもメンバーが大好きで、健気で、情熱的で、仲間想いなリーダーは・・・ほかにいない。

「・・・最高じゃん」
思わずそんな声が漏れるほど、私は感動していたんだろう。
こんなにも素敵なグループに。そのグループを引っ張るリーダーに。
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