きみが光るたび、淡くなる
番外編・氷室 璃翠
氷室璃翠は、世界的にも珍しい環境で育ってきた。
母は、名もなきグループを国民的アイドルに導いた元プロデューサー。
父は、日本を代表する大人気アイドルのメンバーで、今でもテレビで活躍中。
同じアパート、加えて同じ部屋で過ごす4人の男たちは、父と同じアイドルグループのメンバー。
芸能界のトップ・オブ・トップに囲まれた生活。
極めつけは、母の兄・・・つまり叔父が、巨大財閥の当主。
そんな、周りの子供とは比べ物にならないような、恵まれた環境で育ってきた。
なにせ、1年で一億円以上を稼ぎ、それを15年ほど続けているorいた(雨瑠は過去形)人間6人と一緒に住んでいるのだ。
大人気アイドルから歌やダンスを教わり、経済的に社会的地位も高く・・・。
傲慢で自己中心的な坊になるポイントが盛り沢山だが、璃翠はしっかりと月葵と雨瑠の血を継いでいた。
「お母さん、本当に俺がいなくなって大丈夫?寂しくない?お母さんが嫌ならやめるよ?」
「まったく、大丈夫だと言っているだろう」
「なにかあったら連絡してね?お母さんの為ならすぐ帰るから」
璃翠は、少し天然で、不器用ながら心優しい美青年となった。
そんな彼は今日、とある『夢』のため、家を出て行く。
「人たらしめ。少し心配になってきたぞ」
母に対して、高校卒業後の男子とは思えないセリフを吐く息子に、雨瑠は呆れていた。
「なに言ってるの、こんなこと言うのはお母さんだけだよ。お母さんは一番のお姫様なんだから」
「はいはい」
ギザなセリフを軽く流す雨瑠の周りには、LUXEONのメンバーも揃っている。
LUXEON全員の息子のような璃翠の門出を、6人で祝い、そして見送ろうとしていた。
「お父さん、冬くん、逢くん、絹くん、こたくん」
璃翠が順番に名前を呼び、顔を見て微笑み合う。
「お母さん。・・・行ってきます」
「「「「「「行ってらっしゃい」」」」」」
深く、かつてのLUXEONのように深く頭を下げた璃翠は、アパートに背を向けて歩き出した。
璃翠の目的地は、千葉のとある建物。
『オルビットエンターテインメント』が始動させた『アイドル選抜合宿』に参加するため。
国民的アイドルとそのプロデューサー、大切な家族たちに背中を押され、歩んでいった。
♡END♡
母は、名もなきグループを国民的アイドルに導いた元プロデューサー。
父は、日本を代表する大人気アイドルのメンバーで、今でもテレビで活躍中。
同じアパート、加えて同じ部屋で過ごす4人の男たちは、父と同じアイドルグループのメンバー。
芸能界のトップ・オブ・トップに囲まれた生活。
極めつけは、母の兄・・・つまり叔父が、巨大財閥の当主。
そんな、周りの子供とは比べ物にならないような、恵まれた環境で育ってきた。
なにせ、1年で一億円以上を稼ぎ、それを15年ほど続けているorいた(雨瑠は過去形)人間6人と一緒に住んでいるのだ。
大人気アイドルから歌やダンスを教わり、経済的に社会的地位も高く・・・。
傲慢で自己中心的な坊になるポイントが盛り沢山だが、璃翠はしっかりと月葵と雨瑠の血を継いでいた。
「お母さん、本当に俺がいなくなって大丈夫?寂しくない?お母さんが嫌ならやめるよ?」
「まったく、大丈夫だと言っているだろう」
「なにかあったら連絡してね?お母さんの為ならすぐ帰るから」
璃翠は、少し天然で、不器用ながら心優しい美青年となった。
そんな彼は今日、とある『夢』のため、家を出て行く。
「人たらしめ。少し心配になってきたぞ」
母に対して、高校卒業後の男子とは思えないセリフを吐く息子に、雨瑠は呆れていた。
「なに言ってるの、こんなこと言うのはお母さんだけだよ。お母さんは一番のお姫様なんだから」
「はいはい」
ギザなセリフを軽く流す雨瑠の周りには、LUXEONのメンバーも揃っている。
LUXEON全員の息子のような璃翠の門出を、6人で祝い、そして見送ろうとしていた。
「お父さん、冬くん、逢くん、絹くん、こたくん」
璃翠が順番に名前を呼び、顔を見て微笑み合う。
「お母さん。・・・行ってきます」
「「「「「「行ってらっしゃい」」」」」」
深く、かつてのLUXEONのように深く頭を下げた璃翠は、アパートに背を向けて歩き出した。
璃翠の目的地は、千葉のとある建物。
『オルビットエンターテインメント』が始動させた『アイドル選抜合宿』に参加するため。
国民的アイドルとそのプロデューサー、大切な家族たちに背中を押され、歩んでいった。
♡END♡