初愛
次の日、初音も一緒にみんなで、かなさんの所へ向かった。
昨日の夜、この話を初音にすると
「え?私も一緒に行ってもいいの?」
と少し戸惑っていた。
「お父さんの事もね話すんだ。初音の知らないお父さん。初音、お父さんが亡くなった時、まだ小さかったでしょ?伝えておきたいの。お父さんがどれだけ強くて優しくて、初音とお母さんの事を愛してくれてたのかを。」
真っ直ぐに初音の目を見て伝えた。
すると
「うん、聞きたい。お父さんの記憶あんまりないんだもん。どんな人だったのか知りたいよ。」
そう答えてくれた。
「一緒に行こうね。」


着いたのは、綺麗な平屋の一戸建て。
大きくないけれど、いつかよしに話した私の理想の家⋯

ピンポーン
チャイムを鳴らすと、かなさんが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。わざわざありがとうございます。どうぞ。」

「今日は、突然ですが私の娘も連れて来てしまいました。娘の初音です。」
「初めまして。初音です。」
少し、緊張しながら挨拶した初音。
「初めまして。お母さんの友達の妻のかなです。こっちは、息子の悠馬です。」
「ゆうま!4さいです!」
カワイイ。
どことなく、よしに似てる。
「じゃあ、とりあえず再会と、新しい出会いって事で乾杯でもしようや!」
それぞれがグラスを持って乾杯した。 
しばらく、他愛のない談笑とかなさんが用意してくれていた食事を楽しんだ。

「あの⋯、そろそろ⋯」
言いにくそうにかなさんが、様子を探る。
「⋯そうですね。今日のメインはそれじゃし⋯」

そして、私は⋯話始めた⋯
22年前の事を⋯
あの頃の私達の物語を⋯
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