初恋が君に届くまで
「つむぎ、ごめん。抑えが効かなかった」

心地よい気だるさを感じる身体を横たえたまま、丈は腕枕したつむぎの髪を優しくなでる。

「大丈夫だったか?」

つむぎは丈の胸に顔をうずめて頷いた。

「大丈夫。でも今になって急に恥ずかしくなってきちゃった。私、変じゃなかった?」
「とんでもない。あまりに魅力的で理性が吹き飛ばされた」
「それって、喜んでいいのかな?」
「当たり前だ。俺はつむぎに身も心も溺れたってことだよ」
「そうなの? じゃあもっと研究しておくね」
「いや、なんでそうなる。これ以上俺を翻弄するつもりか?」
「うん。だってもっともっと綾瀬くんに好きになってもらいたいもん」

丈は思わず身体を起こしてつむぎの顔を覗き込んだ。

「手加減なんていらなかったな。つむぎ、まだ愛し足りない」
「え? あの、ちょっと」
「つむぎのせいだからな」

丈はつむぎの頭を抱え込み、覆いかぶさるように何度も熱くキスをする。

逃れようとするつむぎを逃がすまいと抱きしめ、愛を刻み込むように再び抱き合った。
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