恋愛(ラブコメ)
完
紫陽花/著

- 作品番号
- 1787430
- 最終更新
- 2026/07/21
- 総文字数
- 3,863
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 3
- いいね数
- 1
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【3本の赤いチューリップに、気持ちを込めて。】
の続編です。
★野いちご 50作目の小説★
高校の卒業式。
涙をこらえながら、3本の赤いチューリップを
結翔先輩の胸元に押し付けて走り去った。
言葉にできなかった「愛しています」という想い。
あの恋は、冷たい風とともに、
私のなかで静かに終わったはずだった――。
それから数年の月日が流れ、大人になった私は、
とある会社で社会人として働いていた。
ある日、配属された新しい部署で、
息が止まるほどの衝撃を受ける。
そこには、あの日の面影を残したまま
大人になった結翔先輩がいたのだ。
偶然にも、私たちは同じ会社で働くことになっていた。
再会に動揺する私に対し、結翔先輩は変わらず優しく、
私を導いてくれる。
高校時代は遠かった背中が、今は同じ目線の高さにある。
もうあの日のような臆病な私には戻らない。
そう思いつつも、かつての初恋が
胸の奥が甘く切なく痛む日々が続いた。
そして迎えた、私の二十四歳の誕生日。
仕事終わりに「ちょっと付き合えよ」と結翔先輩に
連れ出されたのは、静かな夜の公園だった。
夜風が心地よく揺れる中、
先輩はバッグからスッと一本の真っ赤なバラを取り出し、私の差し出した。
「これ、誕生日おめでとう」
、意味深な贈りものに頭が混乱する。
花に込められたメッセージなんて
知る由もない私は、首を傾げながら結翔先輩を見上げた。
「あのさ、これ……どういう意味、ですか?」
私の素朴な疑問に、結翔先輩はふっと柔らかく、
愛おしそうに微笑んだ。
そして、少しだけ照れたように視線を逸らしてから、
私のほうへ一歩近づく。
「高校の卒業式の日、お前がくれた3本のチューリップ。あのとき俺、本当はめちゃくちゃ嬉しかったんだ。……実は、お前が委員会で隣に座った初日から、俺もお前に一目ぼれしてたからさ」
――え?
結翔先輩も、あのときからずっと……。
言葉を探す私の唇を塞ぐように、
先輩の唇が重なる。
甘くて、少しだけ切ない、
不意打ちのキス。
「――1本のバラの意味は、『あなたしかいない』『一目ぼれ』だよ。ずっと、お前だけだった」
心臓の音がうるさいほどに響く夜。
開くことのなかったはずの私たちの初恋は、
数年の時を経て、最高のかたちで色鮮やかに花開いたのだった。
の続編です。
★野いちご 50作目の小説★
高校の卒業式。
涙をこらえながら、3本の赤いチューリップを
結翔先輩の胸元に押し付けて走り去った。
言葉にできなかった「愛しています」という想い。
あの恋は、冷たい風とともに、
私のなかで静かに終わったはずだった――。
それから数年の月日が流れ、大人になった私は、
とある会社で社会人として働いていた。
ある日、配属された新しい部署で、
息が止まるほどの衝撃を受ける。
そこには、あの日の面影を残したまま
大人になった結翔先輩がいたのだ。
偶然にも、私たちは同じ会社で働くことになっていた。
再会に動揺する私に対し、結翔先輩は変わらず優しく、
私を導いてくれる。
高校時代は遠かった背中が、今は同じ目線の高さにある。
もうあの日のような臆病な私には戻らない。
そう思いつつも、かつての初恋が
胸の奥が甘く切なく痛む日々が続いた。
そして迎えた、私の二十四歳の誕生日。
仕事終わりに「ちょっと付き合えよ」と結翔先輩に
連れ出されたのは、静かな夜の公園だった。
夜風が心地よく揺れる中、
先輩はバッグからスッと一本の真っ赤なバラを取り出し、私の差し出した。
「これ、誕生日おめでとう」
、意味深な贈りものに頭が混乱する。
花に込められたメッセージなんて
知る由もない私は、首を傾げながら結翔先輩を見上げた。
「あのさ、これ……どういう意味、ですか?」
私の素朴な疑問に、結翔先輩はふっと柔らかく、
愛おしそうに微笑んだ。
そして、少しだけ照れたように視線を逸らしてから、
私のほうへ一歩近づく。
「高校の卒業式の日、お前がくれた3本のチューリップ。あのとき俺、本当はめちゃくちゃ嬉しかったんだ。……実は、お前が委員会で隣に座った初日から、俺もお前に一目ぼれしてたからさ」
――え?
結翔先輩も、あのときからずっと……。
言葉を探す私の唇を塞ぐように、
先輩の唇が重なる。
甘くて、少しだけ切ない、
不意打ちのキス。
「――1本のバラの意味は、『あなたしかいない』『一目ぼれ』だよ。ずっと、お前だけだった」
心臓の音がうるさいほどに響く夜。
開くことのなかったはずの私たちの初恋は、
数年の時を経て、最高のかたちで色鮮やかに花開いたのだった。
目次
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ずっと忘れられなかった初恋が、今、動き出す。
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あとがき
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