イケメンすぎる、君が好き。
翌日。

四限目は移動教室だった。

颯太と美優は日直の仕事があるらしく、今日は珍しく葵と二人で廊下を歩いている。

「実験、めんどい……」

俺がぼそっと呟くと、隣を歩く葵も小さく頷いた。

「考察書くの、めんどくさいよね」

「それ。実験自体はまだいいんだけど、最後の考察がな……」

「結果から何が言えるか、なんて、知るか―っ!って感じだよね」

そんなくだらないやり取りをしながら、俺たちは廊下を進んでいく。

昨日、あれだけ騒がしい一日を過ごしたせいか、

こうして二人きりで歩いていると、なんだか妙に落ち着く。

隣には葵がいて。

いつも通り、長い髪を揺らしながら、何でもない顔で歩いている。

……こういう時間が、結構好きだ。

「遥」

「ん?」

不意に名前を呼ばれて、顔を向ける。

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