イケメンすぎる、君が好き。
でもその直後、

葵は自分のことより先に、転んだ相手選手へ手を差し出した。

「大丈夫?」

「え……あ、はい。」

「ごめんね、ぶつかった。」

自分が決めた直後なのに。

誰よりも喜びたいはずなのに、まず相手を気遣う。

その姿を見て、「すごいなぁ」と思った。

やっぱり葵は、どこまでも葵なんだなって。

「遥さぁ」

颯汰が笑う。

「今、完全に顔が彼氏じゃなくてファンだったよ。」

「……。」

反論できない。

……本当に、俺の彼女は最強すぎる。

こうして前半戦が終了し、

審判の声と同時に、コートの選手たちがベンチへ戻っていく。

俺もようやく肩の力を抜いた。

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