君に溺愛をあげる。
長い廊下にしかれた壁にはいくつもの絵画が飾られていて、窓の外には庭園が広がっている。

ここ、絶対日本じゃないっ……。

こんな宮殿は日本にはないはずだから……。時代も、わたしが生きている令和じゃないと思った。

わたしはあの時車にはねられてなかったはずで、それなのに怪我もせずにここにいる…つまり…。

少し前にテレビでみた、とあるアニメを思い出した。

なくなった主人公が、別の世界線に飛ばされるっていう…。

わたしの状況も、それとまったく一緒だけど…。

「まさか…異世界転生っ…?」

「ちょっとなにわけのなからないこと言ってるの!早く歩きなさい!」

「は、はいっ…」

頭の中は大混乱で、いますぐいろいろ調べたかったけど、目の前の女の人がこわくてそれどころじゃなかった。
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