全員片思い(※ただし全員両思い)~四角関係の正しい解き方を誰も知らない~

夕暮れ時、帰り道のオレンジ色の光の中を歩く咲良と冬馬。



アスファルトの上に、ふたりの長い影が並んで伸びている。



咲良は思わず歩みを止め、少しだけ冬馬の方へ影を重ねた。



「……ずっと、こうしていたいね」



咲良の小さなつぶやきに、冬馬は足を止め、胸をギュッと締め付けられながら彼女を見つめた。
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