無理して笑わなくていい
やっとつばさも腕を回してくれて、泣いていた。
「そんな簡単に嫌いになるほど、中途半端な気持ちで付き合ってねーよ」
「うん」
「帰るの遅くなるから、ちょっと着替えてくる」
「うん」
俺は急いで着替えて、つばさの元へ。
「帰ろっか」
コクリと頷いて、手を繋いできた。
「好きくらい言えよ…」
行動とか、表情とか、そんなんで全部分かってる。
だけど欲しかった。
「好きだよ、諒弥」
初めての、好きは、少し鼻声だった。
それでも愛おしかった。