朝比奈くんの甘い言葉は私には効きません
朝比奈くん
「絆月(なずな)ちゃん、今日いつもよりかわいいね。」
その声は私の前の席から聞こえる。
同じクラスで学校で1番モテる。こんな甘い言葉もサラッと言えてしまう、たらしな朝比奈くん。
私のちょっと苦手なタイプ。
「はいはい、そういうのいいから。営業トークありがとう」
「営業じゃないんだけどな」
「はいはい」
「....じゃあ営業じゃないって証明しようか?」
「何それ。朝比奈くんの甘い言葉、もう聞き飽きてるから」
「....それ、ちょっと傷つくな」
「嘘つけ」
「でも、今のは営業じゃなくて──」
「なくて?」
「本当に可愛いって思ったから言ったんだよ?」
「........」
「あれ?今のちょっと効いた?」
朝比奈くんは私に聞こえないようボソっと喋る。
その声に重なり、6限終了のチャイムがなった。
私は部活には入っていないのでそのまま帰る準備をし、下駄箱に上履きをしまう。校門を少しでた所で後ろから呼び止められた。
「絆月ちゃん!まってー!」
センター分けがふわふわと風になびく朝比奈くん。
少し荒い息を繰り返す。
「ライン交換してないと思って、交換しよ」
「え、してなかったっけ?」
「してないよ」
「あれ?そうだっけ?」
「なに、その反応。交換したくない?」
「いや、別に」
「....もうちょっと喜んでくれても良くない?」
「ライン交換するだけでしょ?」
「俺と交換するんだけど」
「朝比奈くんとでもライン交換するだけだよ」
「うーん、じゃあまた明日ね」
「うん、また明日ね」
私はそのまま背を向けて駅に向かって歩き出した。
すると、ポケットの中でスマホが震える。
さっき交換したばかりの、朝比奈くんからのラインだった。
『さっきも可愛かったよ』
思わず足を止める。すぐに返信する。
『はいはい、ありがとう』
既読がつく。そして数秒後。
『じゃあ、明日はもっと本気でいくね』
その声は私の前の席から聞こえる。
同じクラスで学校で1番モテる。こんな甘い言葉もサラッと言えてしまう、たらしな朝比奈くん。
私のちょっと苦手なタイプ。
「はいはい、そういうのいいから。営業トークありがとう」
「営業じゃないんだけどな」
「はいはい」
「....じゃあ営業じゃないって証明しようか?」
「何それ。朝比奈くんの甘い言葉、もう聞き飽きてるから」
「....それ、ちょっと傷つくな」
「嘘つけ」
「でも、今のは営業じゃなくて──」
「なくて?」
「本当に可愛いって思ったから言ったんだよ?」
「........」
「あれ?今のちょっと効いた?」
朝比奈くんは私に聞こえないようボソっと喋る。
その声に重なり、6限終了のチャイムがなった。
私は部活には入っていないのでそのまま帰る準備をし、下駄箱に上履きをしまう。校門を少しでた所で後ろから呼び止められた。
「絆月ちゃん!まってー!」
センター分けがふわふわと風になびく朝比奈くん。
少し荒い息を繰り返す。
「ライン交換してないと思って、交換しよ」
「え、してなかったっけ?」
「してないよ」
「あれ?そうだっけ?」
「なに、その反応。交換したくない?」
「いや、別に」
「....もうちょっと喜んでくれても良くない?」
「ライン交換するだけでしょ?」
「俺と交換するんだけど」
「朝比奈くんとでもライン交換するだけだよ」
「うーん、じゃあまた明日ね」
「うん、また明日ね」
私はそのまま背を向けて駅に向かって歩き出した。
すると、ポケットの中でスマホが震える。
さっき交換したばかりの、朝比奈くんからのラインだった。
『さっきも可愛かったよ』
思わず足を止める。すぐに返信する。
『はいはい、ありがとう』
既読がつく。そして数秒後。
『じゃあ、明日はもっと本気でいくね』