泣きじゃくる君にキスを

菜央も、拗らせてる…?

その意味が分かれば、何か解決するのか?


日曜日。

いつも通り泣きながらやって来る。

本当は…抱き締められたい、とか?

そう思った俺は、軽く抱き締めてみた。


「いらっしゃい」


だけど、身を捩らせて、抜け出そうと必死だった。

俺は離れた。

…少しぶっ飛んだこと、思いついた。

俺はベッドに座った。


「ねえ菜央。…してみる?おいで」


菜央の瞳が揺れた。

近づいてきて、バッグを床に置いて、隣に座ってきた。

まず恋人繋ぎをしてみた。

拒絶すると思ってた。

しなかった。

泣いてはいるけど。


そのまま、唇を近づけた。

キス。

涙でしょっぱい。

それでも構わない。

それから横から抱き締めた。


「続き、したい?」


耳元に囁いた。

菜央は…これまでより強く泣きじゃくった。


「したくない」


と、言った。

それで別に良かった。

無理にしたいとは思ってなかった。


「怖い?」

「比べられる」


思ってた言葉と違った言葉が返ってきた。


「どういうこと?」

「あの子の方が良かったとか、思われるのが怖い」


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