恋を知らないきみへ
肉フェスの会場は、想像していたよりも人が多かった。
会場の至るところに行列ができていて、どこかのテレビ局が取材に来ているのか対応しているお店もあった。
なにより熱気がすごい。
そして、お肉の香りがそこら中に漂っている。
「米食いてぇ……」
お腹が空いたのか、さっきから木ノ下くんがお腹をさすっている。
「まだお肉も食べてないのに?」
「匂いで二杯いけそう」
「なに食べる?」
「まずは食べやすそうな牛串にしない?」
“米”を所望していたのでは?と思うのに、彼は串焼きの列に並び出した。
「最初はがっつりステーキとかじゃないんだね」
私が意外に思ってそう言うと、なんてことないように木ノ下くんが笑う。
「しょっぱなからそんなの食べたら、小関さんがあとなんも食べられなくなるじゃん」
「……」
「……小関さん?」
「……心臓出そう」
「え?気持ち悪いの?大丈夫?」
「違う!木ノ下くんの優しさにやられてるの!」
「……ここ、外だよ」
知ってるよ、と言いながら繋いだ手をぎゅっと握った。
会場の至るところに行列ができていて、どこかのテレビ局が取材に来ているのか対応しているお店もあった。
なにより熱気がすごい。
そして、お肉の香りがそこら中に漂っている。
「米食いてぇ……」
お腹が空いたのか、さっきから木ノ下くんがお腹をさすっている。
「まだお肉も食べてないのに?」
「匂いで二杯いけそう」
「なに食べる?」
「まずは食べやすそうな牛串にしない?」
“米”を所望していたのでは?と思うのに、彼は串焼きの列に並び出した。
「最初はがっつりステーキとかじゃないんだね」
私が意外に思ってそう言うと、なんてことないように木ノ下くんが笑う。
「しょっぱなからそんなの食べたら、小関さんがあとなんも食べられなくなるじゃん」
「……」
「……小関さん?」
「……心臓出そう」
「え?気持ち悪いの?大丈夫?」
「違う!木ノ下くんの優しさにやられてるの!」
「……ここ、外だよ」
知ってるよ、と言いながら繋いだ手をぎゅっと握った。