君にさよならは言わない

第0章

キキーッ!!! ドンッ。

鈍い音とともに、体に衝撃が走る。
視界が真っ赤に染まっていく。
優の悲痛な声が、かすかに聞こえた。

どんどん体が重くなって、深い底へ落ちていくような感覚。
もう痛みも感じない。

瞼がゆっくりと閉じていく。

ごめんね、優。

「ありがとう」と「ごめんね」を、たくさん伝えたかった。
でも、もう声は出なかった。

優の泣き叫ぶ声がはっきりと聞こえた、その瞬間。
私は深く眠るように、意識を手放した。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop