左は陽くん、右は蓮くん。
8.繋いだ手
——怖い。
陽と蓮から離れた事を、もの凄く後悔してしまう。あきに視線を向けると、唇が微かに震えていた。
「……あの」
あきがそう切り出すと、男達の口角がぐにゃりと歪み持ち上がる。
「なに?彼氏って、嘘?」
「……私達、用事有るんで」
あきはそう言って、立ち上がる。
あきの手が私に伸びて来た瞬間、その手を男が掴んだ。
「イライラしてるって、言ったよね?」
男がそう言った瞬間、後に陽が笑顔で立っているのが見えた。
助かった——
そう思った。
けれど。なぜか、背筋が冷えた。
陽は指先で男の頬をツンツンと押した。
男の目はすわり、ゆっくりと陽の方を振り向く。
「お前なに?」
「本当だー」
陽はにこにこしながら、男の頬を何度も押しはじめた。
「は?」
「本当ーに、イライラしてるみたいだねー」
「は?人の事馬鹿にしてる?」
陽は笑ったまま一瞬だけ、男の目を見た。
そして、ゆっくり立ち上がると上から男二人を見下した。
「だってー、馬鹿だしー。
警察呼んだ事にも、気付いてないしー」
「本当は、」
そう男が言い掛けた瞬間、陽は一歩男に近付いた。その表情は変わらない。
「まだ、何かする?」
男は一歩下がると、二人で何処かに走り去った。
陽と蓮から離れた事を、もの凄く後悔してしまう。あきに視線を向けると、唇が微かに震えていた。
「……あの」
あきがそう切り出すと、男達の口角がぐにゃりと歪み持ち上がる。
「なに?彼氏って、嘘?」
「……私達、用事有るんで」
あきはそう言って、立ち上がる。
あきの手が私に伸びて来た瞬間、その手を男が掴んだ。
「イライラしてるって、言ったよね?」
男がそう言った瞬間、後に陽が笑顔で立っているのが見えた。
助かった——
そう思った。
けれど。なぜか、背筋が冷えた。
陽は指先で男の頬をツンツンと押した。
男の目はすわり、ゆっくりと陽の方を振り向く。
「お前なに?」
「本当だー」
陽はにこにこしながら、男の頬を何度も押しはじめた。
「は?」
「本当ーに、イライラしてるみたいだねー」
「は?人の事馬鹿にしてる?」
陽は笑ったまま一瞬だけ、男の目を見た。
そして、ゆっくり立ち上がると上から男二人を見下した。
「だってー、馬鹿だしー。
警察呼んだ事にも、気付いてないしー」
「本当は、」
そう男が言い掛けた瞬間、陽は一歩男に近付いた。その表情は変わらない。
「まだ、何かする?」
男は一歩下がると、二人で何処かに走り去った。