学園生活は溺愛の始まり

入学式

朝。目を覚ますといつも通りの日差しが私を容赦なく照らした。

「うぅ、眩しい…」

「莉紗、ご飯よ〜!降りてきて!」

お母さんの声で一気に現実に巻き戻された。

「はーい!」

急いで階段を下る。

「おはよう、お母さん、お父さん、祐貴(ゆうき)!」

「おはよう。莉紗ももう中学生ね」

そう。今日は私の中学の入学式。

「それにしてもよく首席で受かったよね姉さん。最後の模試の判定Dだったじゃん」

「う、受かったから良いもん!」

私は中学受験をして超名門進学校、光桜学園中等部に合格した。私は勉強が好きではなくて、社会は大の苦手。正直、入試直前まで終わったと思っていた。

「ま、俺のおかげだな」

そう。祐貴が社会の単元暗記のコツをいっぱい教えてくれたから。そうじゃないと首席どころか合格すら危うかった。

「ほんと、ありがとね祐貴!」

「今日で暫く莉紗とも会えなくなるな」

少し、空気が重くなった。

そう。光桜学園中等部は全寮制。寮に入らなくちゃいけない。

「寂しくなるわね」

お母さんが寂しそうに言う。お母さんもお父さんもとっても私を可愛がってくれている。

「ん。まぁ姉さんっていうより妹感あるから妹が去る気分」 

「姉ですけど!?」

ちょっと自覚はある。私は頼られることより頼ることのほうが圧倒的に多い。要するに妹気質なのだ。

「さ、早く食べちゃいなさい、制服着ないといけないし。荷物はもう送ってあるから安心して」

「うん、ありがとうお母さん!」

急いで食べた。

部屋に戻り制服を広げる。光桜学園の制服はとっても可愛くて、着れるなんて夢みたい!
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