御曹司ですが、日本で恋活します
ジンさんはこのお人形を可愛いと思っていて、その子に似ている私の事もきっと可愛いと思ってくれていて、でも、私はこのお人形のビジュアルと一緒だと思うと、今すぐ美容室に行って金髪に染めてショートカットにでもしたい気分だ。
そんな私の浮かない顔に気付いたのか、ジンさんは苦笑いを浮かべながらそのお人形をまた風呂敷にくるみ始めた。
「ごめん、驚いたよね。
いきなりこんなの持ってきてさ」
こんなにイケメンでカッコいいジンさんの落ち込む顔は、一瞬で私の母性本能を刺激する。
日本人形を受け入れてジンさんが元気になるのなら、私は噓だって言える。
「ううん、大丈夫です。
すごく可愛いし、でもよく見たら気品もあって本当に綺麗…」
でも、でも、めっちゃ怖い…なんて口が裂けても言えない。
ジンさんはホッとした顔で、さりげなく私を抱きしめた。
「ありがとう、ここちゃん…
今、ここちゃんが言った言葉は、全部ここちゃんの事だからね…」