辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「つれないな、お前は昔からそうだった」
拘束されたまま器用に肩をすくめようとする。平静を装ってはいるが、目の奥には怯えの色があった。どうやって、自分がこの場に引き出されることになったのか想像もつかないのだろう。
「……なぜ、このような愚かな真似を?」
心のどこかでは思っていた。グラス公爵家の面々を追放した後、公爵夫人の生家に救いを求めるのではないかと。だが、公爵夫人の生家も、女帝を敵に回すのは得策ではないと判断したようだ。
そこから、グラス公爵家の面々は、ばらばらになってあちこちに散っていった。どこかでトーリとラプハート家の繋がりに気づき、共闘することにしたのだろう。
ラプハート家はトーリを取り戻すために、グラス公爵家は帝位のために。
「帝国を正しい血筋に取り戻すためだ。ラプハート辺境伯家の者に帝位を渡すつもりなのだろう?」
「馬鹿馬鹿しいことを」
彼の言葉を聞きながら、リュディアは思う。
トーリに、帝国を背負わせるつもりはない。彼は、リュディアの思うように扱っていい存在ではないのだ。
拘束されたまま器用に肩をすくめようとする。平静を装ってはいるが、目の奥には怯えの色があった。どうやって、自分がこの場に引き出されることになったのか想像もつかないのだろう。
「……なぜ、このような愚かな真似を?」
心のどこかでは思っていた。グラス公爵家の面々を追放した後、公爵夫人の生家に救いを求めるのではないかと。だが、公爵夫人の生家も、女帝を敵に回すのは得策ではないと判断したようだ。
そこから、グラス公爵家の面々は、ばらばらになってあちこちに散っていった。どこかでトーリとラプハート家の繋がりに気づき、共闘することにしたのだろう。
ラプハート家はトーリを取り戻すために、グラス公爵家は帝位のために。
「帝国を正しい血筋に取り戻すためだ。ラプハート辺境伯家の者に帝位を渡すつもりなのだろう?」
「馬鹿馬鹿しいことを」
彼の言葉を聞きながら、リュディアは思う。
トーリに、帝国を背負わせるつもりはない。彼は、リュディアの思うように扱っていい存在ではないのだ。