続・恋の終電列車

3.ドキドキの実家訪問

 淀野さんのプロポーズを受けた私は、この度晴れて結婚する事になった。

 結婚式はするのか⁇新居はどうするのか⁇など、色々と話し合った私達は、式はせず籍だけ入れて、2人で住む新居を決める事になった。

 基本的に警察の寮に入っている淀野さんは、結婚したら単身寮から出て新居を構えることが出来るため、私達は新居を決める事になった。

 警察官には住む住居にも規則ががあり、どこにでも住めるわけではない。私達はあれこれと話し合いを重ね、今のお互いの住居先から近いところで新居を決める事になった。
 
 新居探しもそうだが、結婚には双方の両親への報告という一大事もある。私の両親は郊外に住んでいる為、実家への挨拶は近場で端的なもので済むが、淀野さんのご両親はお父さんは警察官、お母さんは専業主婦をしている立派なお宅な為、ちゃんと正式に挨拶に行かなければならない。

 当然の事ながら結婚とは当人達だけではなく、双方の両親も絡んでくるだけに、この問題は絶対に直面する最重要課題だった。

 緊張気味にちゃんと挨拶が出来るのか不安がっていた私に、「そんなに緊張しなくても家の両親なら大丈夫ですよ。」と淀野さんが慰めてくれた。

 結局、自分の両親と淀野さんの両親に結婚の事を話した私達は、お互いの両親に電話する事になった。

 「穂波さんすみません⁉︎来週の日曜日って都合つきますか⁇」

 申し訳なさそうに言う淀野さんはご両親から来週にでも家に連れて来て欲しいと急かされたらしい…。
 
 「日曜日は基本的に休日だから忙しいのですが、何とか有休が取れるか聞いてみます。」

 「お仕事でお忙しいのにすみません。こういう事は早い方がいいと思ったので…。」

 いきなり来週の日曜日にご挨拶に行くなんて、結構側近で緊張するなと少し気が引けたが、申し訳なさそうに謝り、私にお願いする淀野さんの配慮に応えたいと思った。

 次の日、職場で自分の休みとお客様の情報を確認した私は、淀野さんに来週の日曜日の訪問がOKである事をLINEで連絡した。

 (……次の日曜日って結構急だよ⁉︎……)

 心の中は動揺と焦りでいっぱいの私は、心中が全く穏やかじゃないまま、次の日曜日に淀野さんのご両親にご挨拶に行くこととなった。

 
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