続・恋の終電列車
 「そんなの魅力的な下着とか着て相手の欲を煽っちゃいなよ。セクシーな魅力で誘っちゃえば、相手だってその気にならない訳ないよ。」

 ビデオ通話で会話している相手は大学時代からの友人の中田清美《なかだきよみ》だ。清美は数年前に結婚して、今は3歳になる子どもの母だ。

 旦那さんは家事と育児に凄く協力的な出来た旦那さんで、清美は一人娘の桃乃《ももの》ちゃんを保育園に預けて某有名企業で働いている。

 「そんなの無理だよー。そんな事したらただ引かれそう…。ドン引きされて嫌われたくないもん。」

 友人の清美に相談する私は意外と切実だ。そんな自信のなさそう私の様子に清美はハハハと大声で笑っている。

 「まあそんなに焦らなくても家を行き来してればいずれはそういう日が来るって。」

 笑いを堪えながら私の相談に乗る清美はもはや面白いものでも見つけた子どものようだ。人事だと思って…。

 「取り敢えず、何となくそういう風にもっていくように努力してみる。」 

 やっぱり自信がなさそうにポツリと答える私を清美が画面上でしっかり見つめた。

 「穂波は十分魅力的だって‼︎自信無くさないでそのままの自分で頑張って。」

 清美のガッツポーズの応援に少し複雑な気持ちになるものの、少しだけ勇気が湧いてきた。

 昔から清美には慰められて勇気づけられてばかりだ。私は「うん。有難う。」と言ってビデオ通話を切った。

 清美との通話を切った私は一つ溜息をついた。次淀野さんと会う時には自分から頑張ってみよう。

 『次のお休みに家でまた飲みませんか⁇』

 淀野さんに家に来ませんか⁇と言う誘いのメッセージを入れた私は少しドキドキしながら送信ボタンを押した。

 少しして淀野さんから『今度の休みは火曜日です。是非また飲みましょう。』と言うメッセージが入った。相変わらずの固めなメッセージにクスッと笑ってしまう。

 『じゃあ火曜日にお待ちしています。』

 次の休みに会う約束をした私達はお決まりの家での宅飲みをする事になった。

 (……よし。淀野さんが家に来る。……)

 次に会う約束をした私は少し緊張しながらも心弾ませて次の火曜日を待った。
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