続・恋の終電列車
 「…今日、泊まって行きませんか⁇」

 振り絞った勇気でやっと声を出した私はこの場から逃げたい気持ちになった。これでは露骨に私が淀野さんを誘っているようなものだ。

 淀野さんは驚いたように見る見る内に顔を赤らめ、耳まで真っ赤になっている。やっと自分の気持ちを伝えられた私はここまで来たら恥の上塗りになってもいいと勇気を出して口を開いた。

 「…それは、つまりそういう関係になるって事ですよね⁇」

 耳まで真っ赤な淀野さんは言いにくそうに照れながら私を真っ直ぐに見つめた。そういう所も真面目で堅物な淀野さんらしいと少し可愛く思ってしまう。

 「はい…つまり…そういう事です…。でも、淀野さんが嫌なら無理にではありません。」

 恥ずかしすぎて顔から火が出そうな気持ちを抑えながら、私は直視できなくなって咄嗟に淀野さんに背を向けた。

 (…もうこの場から逃げ去ってしまいたい…。)

 そんな気持ちにすらなっていた次の瞬間、私は逞しい淀野さんの腕の中にすっぽりと包み込まれた。突然の事で何が起こっているのかすら分からない私の顔は真っ赤になってしまう。

 「よ、淀野さん…。」

 「ごめんなさい…。そんな事を穂波さんに言わせてしまう僕はダメな男ですね…。」

 ゆっくり耳元で囁くように言葉を発する淀野さんは私の首筋に唇を落とした。

 キスをされた所がゾクリと跳ね、私の体が敏感に反応する。そのまま私達は向かい合ってキスをした。

 初めての淀野さんとのキスに私の唇が敏感に反応した。もっともっとと求めるキスは段々と激しくなり、そのまま私達はベッドにゆっくりと倒れこんだ。
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