フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
第五章 慰め
朝比奈先輩
涼のことを好きだと自覚して、1日がたった。
本当に、恋って人生をバラ色に染め上げる。
涼を見ると気分が明るくなる。
でも、それと同時に、暗くもなる。
紗奈さんと一緒にいることが多いから。
なんでよ。なんでよ。
私は自分の下に弟、妹ができた女の子みたいにヤキモチを焼いてた。
……嫉妬、してた。
この感情をどこにぶつければいいか……分からなかった。
“好き”っていう気持ちは、どんどん大きくなる。
それに比例して、“嫉妬”の感情も大きくなる。
よく、友達から聞いていた現象。
それがまさに私に起こっていた。
というか、友達小学生だったのに、この感情を体験してるとか……大人かよ。