はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
「瀬戸さん、これ!絶対あのくそ女の仕業ですよ!」

メールを確認した梨乃も怒り心頭だ。千雪と梨乃はアイコンタクトで犯人を特定した。

「課長、これは事実ではありません。八奈見さんとは高校の同級生で、偶然の再会だったんです。なので再会を祝して仕事の打合せを兼ねた食事をしました。これはその時の写真です。確かに二人で食事をしましたが、やましいことはありません」

千雪はきっぱりと主張した。

「で?八奈見くんには恋人が居るのか?」

沼田は千雪へ伺うように視線を送った。

「居ません」

即座に答えた千雪だが、思い直した。こんな時のための契約なのでは?と。

「……あ。いえ……。い……居ま、す」

「どういうことだ?お前は泥棒猫なのか?」

千雪は一瞬ためらったが口を開いた。

「私です」

(八奈見ごめん。利用しちゃうよ)

「私が八奈見さんの恋人です」

言ってから千雪の顔がぼっと赤くなった。

沼田は疑うように目を細めたが、千雪の言葉を信じることにしたようだ。
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