恐怖探偵団と真夏の神隠し
優斗も笑いかけた。麗奈も「甘露」と声をかける。前は出なかった言葉が、口から出ていた。

「私も正直ダンスには自信ないわ。お互い頑張りましょう」

「まさか、氷室がそんなことを言うなんてな」

翼がニヤニヤと笑い、亮太が「揶揄うなよ!」と彼の肩を思い切り叩く。麗奈は顔に熱が集まるのを感じた。

(私、何でこんなこと言ったのかしら……)

戸惑いが胸の中に広がっていく。そんな中、蕾が麗奈の手を取った。

「みんながいれば絶対大丈夫だよ!」

「……そうね」

麗奈は頷く。前は一人でも大丈夫だと思っていた。しかし、今、麗奈にとって恐怖探偵団は「特別な居場所」になりつつある。素直に麗奈はそれを感じていた。

一組のリコーダー演奏が始まった。麗奈たちはダンスの準備を始めた。



四組の寸劇が終わった。各クラスの出し物は全て終わった。みずきと夜々がいつの間にかキャンプファイヤーで焼いたマシュマロを配っていく。

「どうぞ!とってもおいしいわよ〜」

「熱いので気を付けてくださいね」
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