結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました
欲しいものを手に入れるにはタイミングと多少の強引さも必要だ。透子が混乱している内に、押し切って認めさせ、迅はふたりの関係を〝真剣交際〟にステップアップさせた。
「このまま一気に、外堀を埋めるか」
迅が思わずつぶやくと、向かい側で弟が目を瞬かせる。
「兄さんが埋める外堀って、セメントを大量に流し込んだ上に塗装で丁寧に固めそうで怖いんだけど。そもそも、そこまでしないと手に入らない女性なのか」
「ああ。なかなか手ごわい」
自ら本気で女性を落とそうとした経験などない迅が、恋愛感情知らない透子を手に入れたいと望んでいるのだ。簡単ではないだろう。
透子が金や容姿に魅力を感じるタイプではないのは、これまでの交際でよくわかっている。自分の強みは武器にはならないのだ。
だから、無理やりにでも彼女を傍に置いて、こちらを意識せざるを得ない状況を作るしかない。
今後の算段について頭を巡らせていると、恭弥がなにかに気づいたかのように口を開いた。
「でも、兄さんに結婚が決まったら亜里沙ちゃん驚くだろうな」
「亜里沙? 彼女は関係ないだろう」
「このまま一気に、外堀を埋めるか」
迅が思わずつぶやくと、向かい側で弟が目を瞬かせる。
「兄さんが埋める外堀って、セメントを大量に流し込んだ上に塗装で丁寧に固めそうで怖いんだけど。そもそも、そこまでしないと手に入らない女性なのか」
「ああ。なかなか手ごわい」
自ら本気で女性を落とそうとした経験などない迅が、恋愛感情知らない透子を手に入れたいと望んでいるのだ。簡単ではないだろう。
透子が金や容姿に魅力を感じるタイプではないのは、これまでの交際でよくわかっている。自分の強みは武器にはならないのだ。
だから、無理やりにでも彼女を傍に置いて、こちらを意識せざるを得ない状況を作るしかない。
今後の算段について頭を巡らせていると、恭弥がなにかに気づいたかのように口を開いた。
「でも、兄さんに結婚が決まったら亜里沙ちゃん驚くだろうな」
「亜里沙? 彼女は関係ないだろう」