結婚したくないはずの俺様社長に、成婚を強行されました
 美人で明るい母は、男性から人気があったようだが、最初の結婚で懲りたのか誰とも交際していないようだった。

 しかし、離婚から三年後、母に『そろそろ再婚を考えたいんだけど、どう思う?』と相談される。

『優しくて、ちゃんと家に帰ってきてくれて、お仕事ばっかりじゃなくて、お母さんを応援してくれてる人だったらいいよ』と条件を並
べ立てた。母には、二度と悲しい思いをしてほしくなかったからだ。

 『なるほど、わかったわ』とうなずいた母は、なんと結婚相談所に入会した。

 離婚歴があり、子どももいる、これ以上子どもは望まないことを前提として、外で働く自分を支えてくれる、家庭的な男性を探したのだ。
 何人かとのお見合いのあと出会ったのはITエンジニアをしている持田宏昌(ひろまさ)だった。
 
 母より三歳年下の彼も離婚経験があったが、子どもはいなかった。リモート勤務が多く家事も得意なので、妻になる人にはどんどん外で働いてもらって構わない。なんなら専業主夫になれるという人だった。
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