冷徹営業トップは私の限界オタクでした
第4話「冷徹営業トップは同担拒否でした 」
営業部へ足を踏み入れると、あちこちで電話が鳴り、鞄を手に慌ただしく出ていく社員の姿が目に入った。朝から営業へ向かう者も多く、経理部とは違った活気に満ちていた。
「ここが春宮さんの席です。」
神崎は抱えていた箱を、そのデスクの上へそっと置いた。 案内された席は部長席に近い端の席だった。
陽菜子の隣のデスクはノートパソコンが置かれているだけで、私物らしいものは何一つなく綺麗に整頓されていた。
「ありがとうございます。隣の席って…」
陽菜子は隣のデスクを見ながら言った。
「私です。わからないことがあれば何でも質問してくださいね。」
陽菜子に微笑みかける神崎。
隣の席は神崎だった。
それが偶然なのか、誰かが仕組んだものなのか、陽菜子には知る由もなかった。
「おー経理部の。春宮さん、よく来てくれたね。」
営業部長が挨拶しに来た。
「よろしくお願いいたします。」
「こちらこそ。」
「おーい、みんな集まってくれ。」
営業部長が声をかけるとみんなが集まってきた。
「こちら、春宮陽菜子さん。」
「うちの連中、領収書の扱いが雑だからな。今週、春宮さんに領収書の処理方法を見直してもらうことになった 。」
「経理部から来ました。春宮陽菜子です。よろしくお願いいたします。」
営業部の職員たちにお辞儀をする陽菜子。
「よろしくねー」
「ああ、この人が…」
などと口々に言い、数人の視線が陽菜子と神崎の間を意味ありげに行き来した。
「まぁ、何かあれば神崎に聞いてね。」
営業部長はそう言い、その場から忙しそうに去っていった。
神崎はスマートフォンの画面を確認すると、わずかに眉を寄せた。
「春宮さん、申し訳ありません。少し電話に出てきます。すぐ戻りますので」
陽菜子を一人残すことが気がかりなのか、離れる直前まで何度も振り返り、陽菜子を見ていた。

「ここが春宮さんの席です。」
神崎は抱えていた箱を、そのデスクの上へそっと置いた。 案内された席は部長席に近い端の席だった。
陽菜子の隣のデスクはノートパソコンが置かれているだけで、私物らしいものは何一つなく綺麗に整頓されていた。
「ありがとうございます。隣の席って…」
陽菜子は隣のデスクを見ながら言った。
「私です。わからないことがあれば何でも質問してくださいね。」
陽菜子に微笑みかける神崎。
隣の席は神崎だった。
それが偶然なのか、誰かが仕組んだものなのか、陽菜子には知る由もなかった。
「おー経理部の。春宮さん、よく来てくれたね。」
営業部長が挨拶しに来た。
「よろしくお願いいたします。」
「こちらこそ。」
「おーい、みんな集まってくれ。」
営業部長が声をかけるとみんなが集まってきた。
「こちら、春宮陽菜子さん。」
「うちの連中、領収書の扱いが雑だからな。今週、春宮さんに領収書の処理方法を見直してもらうことになった 。」
「経理部から来ました。春宮陽菜子です。よろしくお願いいたします。」
営業部の職員たちにお辞儀をする陽菜子。
「よろしくねー」
「ああ、この人が…」
などと口々に言い、数人の視線が陽菜子と神崎の間を意味ありげに行き来した。
「まぁ、何かあれば神崎に聞いてね。」
営業部長はそう言い、その場から忙しそうに去っていった。
神崎はスマートフォンの画面を確認すると、わずかに眉を寄せた。
「春宮さん、申し訳ありません。少し電話に出てきます。すぐ戻りますので」
陽菜子を一人残すことが気がかりなのか、離れる直前まで何度も振り返り、陽菜子を見ていた。
