最強の吸血鬼たちに執着されています
 ……警備隊長の家系。

シリウスさんが、そんな家柄の人だったなんて知らなかった。

今朝助けてもらった時も、ただ優しい人なのだと思っていたけれど、学園内でこれほど信頼されている理由が少し分かった気がする。

 けれど、あの事件の犯人は、未だに見つかっていない。

警備隊が捜査しているはずなのに、手がかりすら掴めていないという事実に、胸の奥に小さな不安が残った。

 ……本当に、警備隊に任せて大丈夫なのだろうか。

もちろん、事件が簡単なものではないことは分かっている。
それでも、人が襲われ、命を奪われた事件なのだ。

吸血鬼による襲撃事件も、未だに犯人は分かっていない。
安心だと言っても、現実にはまだ何も解決していない。

「……早く見つかるといいけど」

そう呟きながら、私は食堂を後にした。

部屋へ戻ると、今日一日の疲れが一気に押し寄せてくる。

慣れない学園生活。
新しい環境。

考えたいことはたくさんあったけれど、今は眠ることにした。
私はベッドに入り、静かに目を閉じた。
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