イケメン三兄弟×美少女三姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──恋に興味のない私は、姉妹の恋を見守ります。──

第5話:不器用な優しさと天然の破壊力

同じ頃、夕方の公園のベンチでは、買い出しの荷物を片手にひと休みする旭とちはるの姿があった。
「ふう、歩き疲れたねー。あ、そうだ旭、これ食べる?」
ちはるがバッグから差し出したのは、先ほど買ったばかりの肉まんだった。
「……いらない」
「えー、美味しいのに。ほら、半分こしよ?」
強引に旭の口元へ肉まんを突き出すちはる。
旭は「お前な……」と呆れたような、しかしどこか甘い眼差しを向けながら、渋々それを口に運んだ。
「ほら、美味しいでしょ?」
「……まあな」
満足そうに笑うちはるの頬に、肉まんの皮の欠片がちょこんとついている。
「……ちょっと待て」
「ん?」
旭は迷うことなく手を伸ばし、ちはるの頬からそれを優しく拭い取った。
「あ、ありがと……」
至近距離で目が合った瞬間、旭の整った顔立ちがほんのわずかに赤らむ。
しかし、ちはるは「旭ってたまに変なとこ綺麗ズキだよねー!」と、盛大な斜め上の解釈を炸裂させてケラケラと笑った。
その瞬間、旭の淡い期待は見事に粉砕され、彼は天を仰いで深い溜息をつくのだった。
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