イケメン三兄弟×美少女三姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──恋に興味のない私は、姉妹の恋を見守ります。──

第7話:図書室の密室劇

放課後の静まり返った図書室。
窓際の席で、こはるは歴史の分厚い資料集と格闘していた。
「うう、ここテストに出るって先生言ってたけど、全然意味わかんない……」
頭を抱えるこはるの前に、すっと一冊のノートが差し出された。
「……ここ、こうまとめれば分かりやすいだろ」
「えっ、蒼!?」
顔を上げると、そこにいたのはいつの間にか隣の席に座っていた蒼だった。
彼のノートには、こはるが苦戦していた箇所が綺麗に、ポイントを押さえてまとめられていた。
「わあ、すごい! 蒼、なんで私がここで詰まってたの分かったの?」
「……お前の考えることくらい、大体見れば分かるんだよ。ほら、ここからここまで、今日中に覚えとけ」
「ありがと、蒼! やっぱり蒼は神様だわ!」
満面の笑みで感謝を伝えるこはるの頭を、蒼は思わずポンと優しく撫でる。
心臓がうるさく跳ねるのを必死に抑えながら、蒼は視線をノートに戻すしかなかった。
その甘酸っぱいやり取りを、書架の隙間から目撃してしまったみはるは、持っていた本をそっと閉じ、深い溜息をつく。
「……あいつら、いつまで脳内青春やってんだか」
「まあ、見守るしかないだろ」
背後からひょっこり現れた歩が、みはるの肩にポンと軽く手を置くのだった。
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