花束は君を守るために
───十分後
なんとなく嫌な予感がして
玄関へ向かう
ドアは開けない
ポストだけを確認する
一通の白い封筒
差出人はない
手が震える
恐る恐る取り出す
中には一枚だけ
赤い文字
『警察を信じるな』
その下には、
『次は守れない』
彩花の顔から血の気が引いた
手紙を握る手が震える
(どうしよう……。)
いつもの自分なら
誰にも言わず、隠していた
でも
病院で交わした約束が頭をよぎる
『もう一人で抱えるな』
彩花は何度も深呼吸をした
彩花「……約束」