花束は君を守るために


蓮は何も言わず
彩花を強く抱きしめる

その腕は、あの日とは違う
苦しくない
怖くない
ただ、温かかった


彩花「ありがとっ……」


蓮は耳元で小さく囁く


蓮「もう大丈夫だ
お前は一人じゃない」


彩花は何度も頷く


彩花「はい……」


蓮は優しく彩花の前髪をなでる

ゆっくりと額が触れ合う
近すぎてお互いの息遣いまで聞こえた

目が合う
彩花が少し照れ笑いを浮かべる

その笑顔につられるように
蓮も自然と笑った

そして、そっと唇を重ねる

短く、優しく

夜風が二人の間を静かに吹き抜ける

寄り添う二人の手は、もう離れることはない


───END

< 284 / 284 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:10

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop