男女に友情は存在しない。
戻ってきた太陽と無事、家を出ることができた。
沙良に「今から向かう」と、LINEをしながら歩いてたらいつの間にか太陽を見失ってしまった。
キョロキョロ、太陽を探しながら歩いていたら急に手を握られ、恐怖心で『誰?』と振り返ったら…
「俺だよ」と、言って笑っていた太陽。
一瞬、どこかに連れて行かれるのかと思った。
けど、太陽と手を繋ぐことができて私は大満足だった。
「もう、海と友樹と沙良は合流してるの?」
『してると思う』
「寝過ぎたな」
『太陽なんて、毎回遅刻だからね』
「もう慣れっこだろ」
『まぁ、それは言えてるね』
意外と電車は人が多くて、座れずにいたけど…30分程度で到着した。
友樹と海は半年ぶりくらい。
うちらにしては間が空いたから、少し緊張気味。
それに半年の間に色々ありすぎて、話し足りなそうだけどまずは太陽と付き合ったことを伝えないと。
太陽は何も考えてなさそうだけど…お店に入る直前に手を離した。
どっちが離したとかなくて同時だった。
多分、お互い友達に戻った瞬間でもあったのかも。
扉を開いたらすぐに沙良が目に入って、駆け寄ると海と友樹も一緒に座っていた。
『久しぶりすぎる!!元気だった?』
「久しぶり〜」
「めっちゃ久しぶり!元気元気!」
「懐かしいレベルなんだけど」
『沙良とは会ってたんだけど…』
自然と太陽は友樹と海の方に座り、私は沙良の方に座った。
うちらのいつもの定位置みたいなもの。
何一つ変わっていなくて、安心した。
「太陽、元気だったか?最近どう?」
「元気元気!日本に帰ってきて、仕事してる」
「じゃいつでも会えるな」
「まぁな。暇ではないけど」と、生意気な太陽。
変わらなくて、友樹も笑っていた。
「海と友樹は?」
「俺は来年、結婚式あげることになったから来て」
「まじ?」
『おめでとう』
「おっ、同時に父親にもなる予定」
「『えーーーーおめでとう』」と、みんな声が合わさった。
急な嬉しい報告。
海がパパになるなんて絶対いいじゃん。
うちらもそんな事を報告する歳か。考え深かった。
「友樹は?」
「彼女と同棲してる」
『幸せじゃん』
「まぁ結婚も秒読みみたいな感じかな」
「ドヤんじゃねぇよ」と、パンチをかましていた太陽。
なんか、学生時代の頃に戻った気分だった。
色々あったけど…喧嘩あっても、5人揃えば怖くない。
あの放課後の雰囲気のまま。
「太陽、お先っす。」
友樹に煽られてて、ウケた。
「お前、ちゃんとしろよ?」
「太陽に言われたくないわ」
3人のトリオコンビを私と沙良は微笑ましく見ていた。